ワイヤレスイヤホンっぽい雰囲気の耳栓EP-S433(JVCケンウッド Victor)、見た目は地味ですがスマートに音を低減して集中できます。この記事では雑音を低減しすぎると逆に集中力が低下しすぎるかもしれないという仮説も検討しつつ、恒例の開封の儀、インプレッションを通してEP-S433を紹介いたします。
周囲の音をスマートに低減して集中したい
カフェ、外、電車、そして職場などで集中したい時、周囲の音が気になったりします。
私は耳の感度が若干良いためか、雑音が多いところで頭がガンガンすることがあります。
一度、大好きなPerfumeのライブの際、スピーカーの近くの席だったためか、左耳が一時的に(3時間ほど)聴こえなくなったこともありました。途中から右耳でしか歌声が聴こえなかったので、残念な思いをしました。

家の外で集中したい時、ワイヤレスイヤホンのノイズキャンセルのみを利用したことがあります。AppleのAirPods Pro 2やBose QuietComfort Earbudsなどを利用しました。Apple信者の私ですが、感覚的にはBoseの方がノイズキャンセルの性能が高かった気もします。音楽を視聴するのにはやはりAppleの音が好きです。
ただ、ノイズキャンセルイヤホンをつけたまま過ごすのは、どういうわけか疲労するのです。人工的に雑音に逆位相の波を当てキャンセルするからでしょうか?音楽を聞く分にはこの2つのワイヤレスイヤホンは素敵なのですが、耳栓目的で音楽を流さず雑音を低減するには、長時間使う気にはなりませんでした。
普通の耳栓としては、Mack’s Pillow、MOLDEX、LIXIA Sleepupなどです。最強の遮音性能はMack’s Pillowでまた別記事でも紹介しますが、ほぼ無音になります。ただ、ここまで静かになると逆に集中できません。
耳栓は耳栓で集中する面から考えると効果があるのですが、長時間すると微妙に疲労します。また、耳自体が痛くなったりもすることもありました。
また、見た目にも、「あの人、耳栓している」ってアピール感が半端ないわけです。「耳栓アピール感」と究極に低減したスマートな耳栓を欲していたわけです。
見つかりました!JVCケンウッドのイヤープラグEP-S433です。
「っていうか、ワイヤレスイヤホン?」っていう見た目です。この耳栓を知らない人はほぼ99%?、これが耳栓だとは気が付きません。
知的に集中する音環境について
私は「音は遮音されすぎると集中できないのでは?」と思い始めました。無音すぎると逆に集中できないのです。「適度なノイズがないとむしろ集中力は低下するのではないか?」と考えました。
WEBでそのような考え方があるか少々調べてみました。
環境スペース株式会社様のブログには以下のような非常にわかりやすく興味深い記事が掲載されておりました。
また、京都大学の大学院の修士論文で「音環境が知的集中に与える影響の実験検討」というものが見つかりました。まさに、私が疑問に思っていたことを検討されております。
https://hydro.energy.kyoto-u.ac.jp/Lab/ronbun/P_2017/Matsuda.pdf
「無音でなくナチュラルに雑音を低減する」これが集中へのキーワードのようです。
開封の儀
それでは恒例の開封の儀を行いましょう。
まず、パッケージをチェックします。
「静けさを持ち歩く。」がコンセプトのようです。「-35 dB」と雑音低減性能が記載されていますね。JVCケンウッドではありますが、昔ながらのVictorの蓄音機の前のわんこマークがプリントされており好印象であります。

「音のソーシャルディスタンス」といったコンセプトが掲載されておりました。
メーカーサイトによると次のように紹介されております。(メーカサイトより引用)
音のソーシャルディスタンス ー静けさを持ち歩くー
昨今の生活スタイルの多様化に伴い「騒音を気にせずに勉強や仕事に集中したい」「ぐっすりと眠りたい」「落ち着いて過ごしたい」と考える方々へ、当社のイヤホン技術を活かした新しい“イヤープラグ(耳栓)”を開発いたしました。
いままでは睡眠時に使用することが多かったイヤープラグ(耳栓)を、家の中だけでなく外でも手軽に利用するという新しいライフスタイルを提案します。


パッケージの側面には、ノイズ低減性能がプリントされておりました。

何と言ってもうれしいのはこのキャリングポーチであります。例のビクターのかわいいわんこがプリントされた布製のポーチです。肌触りもとっても優しいんです。このポーチだけでも価値があると思います。私はいつもバッグに入れて持ち歩いております。

私はこのビクターのマーク、ステレオの前にワンちゃんがいる例の可愛い絵が大好きであります。
超絶に、可愛くて、癒されてしまいます。
このビクターマークの究極にかわいいわんこ、フォックス・テリアで「ニッパー」っていう名前らしいです。詳細のストーリーはvictorのサイトにありました。

せっかくなので、ポーチの「ニッパー」を拡大したいと思います。表情と耳のタレ具合が絶妙にかわいいです。

さて、ポーチからイヤホンを出してみましょう。まずは正面からご対面です。見た目、ハッキリいって「ワイヤレスイヤホン」です。触った感じ、ソフトです。このVictorと印刷された部分は、触ると分かりますが手でソフトにつぶれるような柔らかい素材でできております。これも特徴です。

別アングルから見てみましょう。完全にワイヤレスイヤホンです。いや、これは耳栓なのです。このイヤーピースは交換できるのです。

付属のイヤーピースです。シリコンイヤーピースといわゆる低反発イヤーピースの2種類があります。

以下、メーカサイトより引用。
人によって異なる耳穴に合わせて最適な状態で効果を得られるよう、フィット感の高い低反発イヤーピース(S/M)と、軽い着け心地のシリコンイヤーピース(S/M/L)を付属。使用シーンや好みに応じて、遮音性と着け心地の異なるイヤーピースを選べます。
2種類のイヤーピースがついているのは非常に好印象です。私はシリコンのものを常用しております。
効果
JVCケンウッド VictorのイヤープラグEP-S433の性能を検証してみました。
適度に、いやかなり自然に周囲の雑音を低減してくれます。このさじ加減が、ナチュラルなわけです。長時間つけていても、疲れない雑音の低減具合です。
電車のアナウンスなどは聞こえますが、なんて表現すればよいのでしょうか?人間の感覚に寄り添ったソフトかつきちんとした雑音低減性能であります。
さらにすごいのが、見た目はAirPods Proなどのノイズキャンセルイヤホンにそっくりです。
ワイヤレスイヤホンを使用するという現代では日常的となった雰囲気のまま、ばっちりとスマートに周囲の雑音を低減してくれます。
これは使ってみないとすごさがわかりにくいのですが、「見た目はワイヤレスイヤホン風で、しっかり周囲の雑音を遮るすごいデバイス」っていったところでしょうか?
見た目は、地味ですが、結構すごいです。そして、見た目がナチュラルでかわいいのです。なんと言いましょうか、「女子力が高い耳栓」でしょうか?

むしろ、スマートな「ステルス耳栓」と命名しても良いかもしれません。
まとめ
本記事ではJVCケンウッド VictorのイヤープラグEP-S433を紹介させていただきました。
見た目ワイヤレスイヤホン風で、雑音をナチュラルに低減してくれるこの耳栓は集中力アップに最適です。付属のポーチもVictorのかわいいわんちゃんがプリントされており、癒やされますね。
この記事がみなさまのお役に立てることを祈って。
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